乳幼児接種(生後6か月から4歳)

生後6か月~4歳の新型コロナウイルスワクチンの接種について

乳幼児(生後6か月~4歳)の接種について、オミクロン株の流行にともない、小児の感染者数も増加傾向にあり、重症例や死亡例の割合は低いものの、重症者数が増加傾向にあることが報告されています。このような中、厚生労働省の審議会で議論された結果、乳幼児の接種についても努力義務の規定を適用することが妥当であるとされています。ただし、接種は強制ではなく、保護者の判断に基づいて受けていただくようお願いいたします。努力義務についてはこちらをご覧ください。ワクチンを接種するためには、保護者の同意と立ち合いが必要です。接種を受ける人は、予防接種による感染予防の効果と副反応のリスク双方について理解した上で、接種を受けていただきます。同意なく、接種が行われることはありません。
ワクチンを接種していない人に対する差別、いじめ、職場や学校などでの不利益な取り扱い等は決して許されるものではありません。

(参考資料)
乳幼児(生後6か月~4歳)に対する新型コロナワクチンの接種、公的関与の規定の適用(第38回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料より抜粋)

Q.乳幼児(生後6か月~4歳)の接種には「努力義務」は適用されているのでしょうか。(厚生労働省)(外部サイト)

接種対象者

佐伯市に住民票がある生後6か月以上4歳以下のお子様(6か月になる日の前日から4歳になる誕生日の2日前)

【現在は4歳であるが、1回目接種時に5歳(4歳の誕生日の前日が接種日)になる方】

現在4歳である方は5歳になるまでは乳幼児接種の対象となりますが、1回目接種時に5歳(4歳の誕生日の前日以降の接種となる場合)である方は乳幼児接種の対象外となり、新たに小児接種の対象となります。
小児接種について、詳しくは、小児接種(5歳~11歳)をご覧ください。

1回目接種時の年齢による区分接種の種類
生後6か月から4歳まで(5歳の誕生日の前々日までの接種)乳幼児接種
5歳から11歳まで(5歳の誕生日の前日からの接種)小児接種

接種するワクチン

接種するワクチンは生後6か月~4歳用のファイザー社製乳幼児用ワクチンです。

接種ワクチンの回数と接種の間隔 

生後6か月から4歳のお子様は、合計3回接種して、初回接種が完了します。
1回目の接種後、原則20日(最短で18日以上)の間隔をおいて2回目の接種を受けてください。
2回目の接種後、55日以上(8週間後の同じ曜日の日)の間隔をおいて3回目の接種を受けてください。
1回目からの間隔が20日を超えた場合または2回目からの間隔が55日を超えた場合はできるだけ速やかに2回目または3回目の接種を受けてください。

1回目と2回目の接種間隔原則20日(18日以上)
2回目と3回目の接種間隔55日以上

Q.接種する量や回数、接種間隔は、成人や小児(5~11歳)と同じですか。(厚生労働省)(外部サイト)

【1回目の乳幼児接種を受けた方で、2回目(または3回目)を接種するまでに5歳になる方】

1回でも乳幼児接種を受けた方については、2回目(または3回目)の接種までに5歳になった場合であっても、生後6か月以上4歳用のファイザー社ワクチンを使用します。乳幼児接種は3回接種で1セットとなります。

Q.3回の接種を終える前に5歳の誕生日を迎えました。どうしたらよいでしょうか。(厚生労働省)(外部サイト)

Q.なぜ乳幼児(生後6か月~4歳)用のワクチンは、成人や小児(5~11歳)と違い、3回の接種で1セットになっているのですか。(厚生労働省)(外部サイト)

新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンの接種間隔について

新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンとの同時接種は可能ですが、同時接種を希望される方は必ず医療機関へお問い合わせください。
一方、新型コロナワクチンとインフルエンザワクチン以外のワクチンの同時接種については、現時点で安全性に関する十分な知見が得られていないため、実施できません。
互いに、片方のワクチンを受けてから13日以上の間隔をおいて(2週間後の同じ曜日以降)接種できます。
特に子どもの場合は、定期接種でワクチンを接種することもあるため、予め計画を立てた上での予約をお願いします。
なお、創傷時の破傷風トキソイド等、緊急性を要するものに関しては、例外として2週間を空けずに接種することが可能です。

(参考資料)
新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種の有効性・安全性(第33回 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料より抜粋)

(例1) 12月1日に1回目を接種した場合、2回目を接種できるのは、12月22日(3週間後の同じ曜日の日)以降になります。
(例2) 12月1日に新型コロナワクチンを接種した場合、他のワクチンを接種できるのは、12月15日(2週間後の同じ曜日の日)以降になります。

接種費用

全額公費で接種を行うため、無料で接種できます。

接種券の送付について

令和4年11月14日時点で生後6か月以上4歳以下のすべてのお子様へ11月4日に接種券をお送りします。
令和4年11月14日時点で5歳の方へは乳幼児用接種券はお送りせず、小児接種用の接種券をお送りします。
11月4日以降、これから6か月になるお子様の接種券について、6か月になる日の3日前に順次発送します。

【現在4歳であるが、まもなく5歳になる方】

現在4歳でまもなく5歳になる方(誕生日が11月14日以前のお子様を含まない)は、5歳になるまでの間は乳幼児接種を受けることができます。

5歳になるまでに乳幼児接種を受けなかった場合、乳幼児接種の対象ではなくなり、新たに小児接種の対象となりますので、5歳になる誕生日の3日前に小児接種用の接種券をお送りします。
小児接種は乳幼児接種と接種券が異なりますので、小児接種用の接種券が届きましたら、お持ちの乳幼児接種用の接種券と差し替えてください。
使用しなくなった乳幼児用の接種券はご自宅で処分してください。

予約について

ワクチン接種を希望される方は、予約コールセンターまたは予約サイトから予約をしてください。

実施機関名住所予約方法
桑畑小児科医院佐伯市中村東町10番5号予約コールセンターまたは予約サイト
塩月内科小児科医院佐伯市7238番地1予約コールセンターまたは予約サイト
西田病院佐伯市鶴岡西町2丁目266番地予約コールセンターまたは予約サイト

接種当日の注意事項と持ち物

注意事項

必ず保護者の方が同伴していただくようお願いします。(難しい場合は、普段から接種を受ける方の健康状態を把握している親族の方等が、保護者の方からの委任を受けて同伴可能です。委任状は不要ですが、予診票には保護者の方が署名をお願いします。)

接種される本人や、同伴される保護者の方に熱があるなど、体調がすぐれない場合は予約を取り消し、別の日に接種してください

当日は肩を出しやすい服装でお越しください。

当日の持ち物

  • 封筒の中身一式
  • 本人確認書類:マイナンバーカード、健康保険証
  • 母子健康手帳

※ 接種履歴等を確認するため、母子手帳が必要となりますので必ずご持参ください。

乳幼児接種の効果・安全性

効果

生後6か月から4歳の乳幼児に対して、ワクチンの効果や安全性を確かめる研究(臨床試験)が海外の複数の国々で行われました。

新型コロナワクチンを受けることで、新型コロナに感染しても症状が出にくくなる効果(発症予防効果)がどれくらいあるかについて、約1,100人程度の乳幼児を対象に分析したところ、3回目接種後7日以降の効果は73.2%と報告されています。

Q.乳幼児(生後6か月~4歳)の接種では、どのような効果がありますか。(厚生労働省)(外部サイト)

安全性

ワクチンを受けた後の症状について調べた臨床試験で、1~3回目の接種後の具体的な症状をみると、接種回数ごとの症状にはあまり変わりがなく、ほとんどの症状が軽度または中等度でした。

現時点で得られている情報からは、安全性に重大な懸念は認められません。

年齢症状(発現割合:1回目接種後→2回目接種後→3回目接種後)
生後6か月~1歳易刺激性 51.2%→47.4%→43.6%
食欲減退 22.2%→22.2%→20.2%
傾眠状態 27.0%→23.8%→19.9%
圧痛   16.6%→15.0%→16.0%
発熱   7.2%→7.4%→6.8%
腫脹   3.9%→3.9%→2.7%
発赤   10.6%→9.3%→7.1%
2歳~4歳疼痛   30.8%→31.0%→26.7%
疲労   29.7%→25.7%→24.5%
発赤   8.8%→11.4%→10.9%
下痢   7.7%→6.7%→5.1%
発熱   5.2%→4.9%→5.1%
頭痛   4.5%→4.6%→4.9%
腫脹   3.7%→5.7%→3.1%
嘔吐   3.0%→3.4%→1.6%
悪寒   2.3%→3.0%→3.3%
筋肉痛  2.4%→2.6%→2.0%
関節痛  0.8%→1.4%→1.3%

易刺激性…機嫌が悪い 傾眠状態…眠たくなる様子 腫脹…注射部位の腫れ

Q.乳幼児(生後6か月~4歳)の接種にはどのような副反応がありますか。(厚生労働省)(外部サイト)

厚生労働省の乳幼児接種に関するお知らせ

基本情報をはじめ、ワクチンの効果や副反応など小児接種に関する様々な情報が掲載されています。

生後6か月~4歳の子どもへの接種(乳幼児接種)についてのお知らせ(厚生労働省)

接種に関する関連資料

新型コロナワクチン接種についてのお知らせ(生後6か月~4歳のお子様の保護者の方へ)

新型コロナワクチン接種後の注意点(生後6か月~4歳のお子様の保護者の方へ)

接種を受けた後に副反応が起きた場合の予防接種健康被害救済制度

一般的に、ワクチン接種では、副反応による健康被害(病気になったり障害が残ったりすること)が起こることがあります。極めて稀ではあるものの、なくすことができないことから、救済制度が設けられています。
救済制度では、予防接種によって健康被害が生じ、医療機関での治療が必要になったり、障害が残ったりした場合に、予防接種法に基づく救済(医療費・障害年金等の給付)が受けられます。
新型コロナワクチンの接種についても、健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく救済を受けることができます。
なお、現在の救済制度の内容については、こちらをご参照ください。

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